スチームボーイ

せっかく休みが取れたのに、
まんがを描く気力がなかったので観に行ってしまった。

お話は大変混乱していた。
爺と親父をもっと深刻に対立させちゃうか、マッドっぷりを強調するか、どっちかに振っちゃって、分かりやすくするんじゃなくて、主人公がとにかく前に進む姿を描く、ってことなんだろうけど、主人公の人はほんとに子供なので、そういう使命はあんまり意識できないのだった。

大友ってテクノロジーの暴走みたいなものを描いても、基本的にどうでもいい、というか、割とポジティブに捉えている気がする。それが、大人二人があんまり対立しない理由かなーと思った。二人とも結構のんきに構えているし。何人人が死んでるんだ。
デビットがもう1軸になりうるのかなーと思ったけど、威力を発揮せずに終わったなー。
パンフの村井さだゆきのコメントが、発散した筋に必死で縦糸を通そうとしていて、泣ける。

あと、子供向けに作るってのと、登場人物のまぬけ度が高いってのは別だと思う。

絵はほんとにすごかった。登場人物の小芝居が小気味いい。子供の動きと塊感のあるフォルムには、変態的な愛を感じた。あと、煙。
CGと手描きの融合のさせ方も、極力手描きの方に寄せていて、イノセンスとは対照的だなーと思った。

あ、アングロサクソン幼女スキーとしては
エマ >>>>>>> スカーレット
でFA。